自己破産の申請方法|申立先・必要書類・費用・本人申立て

自己破産を「申請する」と言うことがありますが、裁判所に対する正式な手続は、破産手続開始と免責許可の申立てです。申立先は、原則として住所地などを管轄する地方裁判所で、申立書、陳述書、債権者一覧表、財産目録、家計収支表、通帳や給与資料などをそろえて提出します。

  • 自己破産の申請は、法律上は「破産手続開始の申立て」と「免責許可の申立て」を中心に進みます。
  • 申立先は、原則として本人の住所地などを管轄する地方裁判所です。支部や提出先は事前に確認します。
  • 必要書類は、申立書類と添付資料に分かれ、債権者・財産・家計・借入れの経緯を説明できる状態にする必要があります。
  • 裁判所費用には収入印紙、郵便切手、官報公告費、予納金などがあり、管財事件では引継予納金が必要になることがあります。
  • 本人申立ても法律上は可能ですが、書類作成、補正対応、裁判所面接、管財事件への対応まで自分で行う負担があります。

坂尾陽弁護士

検索では「自己破産の申請」と呼ばれることが多いですが、裁判所に出す手続では「申立て」という言葉を使います。この記事では、読者が探している「申請方法」を、法的な「申立て」の流れに置き換えて、どこへ何を出すのかを整理します。
(執筆者)弁護士 坂尾陽(Akira Sakao -attorney at law-)

2009年      京都大学法学部卒業
2011年      京都大学法科大学院修了
2011年      司法試験合格
2012年~2016年 森・濱田松本法律事務所所属
2016年~     アイシア法律事務所開業

不倫慰謝料に詳しい坂尾陽弁護士

[toc heading_levels=”2″]

自己破産の無料相談実施中!

  • 0円!法律相談は完全無料
  • 24時間365日受付/土日祝日夜間も対応
  • 簡単な電話相談やWEB面談も可能

0120-163-041

 


自己破産の申請は法的には「破産手続開始・免責許可の申立て」です

自己破産をしたい場合、役所に申請書を出すのではなく、裁判所に破産手続開始の申立てをします。個人の借金問題では、借金の支払義務から解放されるために、あわせて免責許可の申立ても問題になります。

裁判所の説明でも、破産手続開始時点の債務は、破産手続が開始されただけで当然に返済を免れるものではなく、債務を免れるためには免責の許可を受ける必要があるとされています。つまり、自己破産の申請方法を考えるときは、「破産手続を始める申立て」と「免責を受ける手続」をセットで理解することが大切です。

検索で使われやすい言葉 裁判所手続での言い方 意味
自己破産を申請する 破産手続開始の申立てをする 裁判所に破産手続を開始してもらうよう求めます。
借金をなくしてもらう申請 免責許可の申立てをする 免責が許可・確定すると、対象となる借金の支払義務から解放されます。
自己破産の書類を出す 申立書と添付資料を提出する 債務、財産、家計、借入れの経緯、債権者を裁判所に説明します。
自己破産が始まる 破産手続開始決定が出る 裁判所が破産原因などを確認し、手続を開始する決定をします。
自己破産が終わる 同時廃止、破産手続廃止・終結、免責確定など 事件類型によって終わり方が異なります。借金免除の中心は免責の確定です。

手続全体の時系列を先に確認したい場合は、自己破産の流れを確認してください。この記事では、全体の流れのうち、裁判所へ申立てをする場面、申立先、書類、費用、本人申立て、補正、取下げを中心に解説します。


自己破産を申請する前に確認すべきこと

自己破産は、申立書を出せば必ず借金がなくなる手続ではありません。申立て前には、自己破産が自分の状況に合っているか、申立てに必要な資料をそろえられるか、免責に影響する事情がないかを確認する必要があります。

確認すること 具体的な内容 関連する記事
支払不能か 収入、財産、債務額、返済期限、家計を踏まえ、継続的に返済できない状態かを確認します。 自己破産できる条件
他の債務整理では難しいか 任意整理や個人再生で返済できる可能性がないかを確認します。 自己破産の流れ
財産の有無 預貯金、保険、車、不動産、退職金、相続、過払金などを確認します。 自己破産で残せる財産
免責に影響する事情 浪費、ギャンブル、偏った返済、財産処分、虚偽説明などがないかを確認します。 免責不許可事由
保証人・家族・仕事への影響 保証人への請求、家族名義財産、勤務先からの借入れなどを確認します。 家族への影響
申立て前の自己判断は危険なことがあります

自己破産を申し立てる前に、財産を処分する、家族だけに返済する、通帳を解約する、カードで生活費を借りるといった行動をすると、手続や免責判断に影響することがあります。申立てを検討した時点で、自己判断でお金を動かす前に相談することが重要です。


自己破産の申立先は住所地などを管轄する地方裁判所です

自己破産の申立先は、原則として、本人の住所地などを管轄する地方裁判所です。住民票上の住所と実際の居住地が違う場合、引越し直後の場合、単身赴任中の場合、住まいが不安定な場合は、どの裁判所へ申し立てるかを確認する必要があります。

同じ都道府県内でも、本庁と支部に分かれていることがあります。自己破産の申立ては、単に「最寄りの裁判所」へ出せばよいとは限りません。申立書提出先、必要書式、郵便切手、予納金、面接の運用は裁判所ごとに違うため、申立先を早めに確認しましょう。

状況 申立先確認のポイント 注意点
住民票と実際の住所が同じ 住所地を管轄する地方裁判所を確認します。 支部扱いになる場合があります。
住民票と居住地が違う 実際に住んでいる場所で申し立てられるか確認します。 居住実態を説明する資料が必要になることがあります。
引越し直後 申立前後の住所変更、住民票、郵便物の受取先を整理します。 追加の住民票や居住資料を求められることがあります。
個人事業主 住所地のほか、事業所、営業資料、事業用財産も確認します。 管財事件になる可能性を含めて検討します。
法人代表者 個人と法人の破産を同時に検討する場合があります。 法人の本店所在地や代表者個人の住所地が関係します。

裁判所に行く回数、債務者審尋、免責審尋、管轄の不安については、自己破産で裁判所に行く回数で詳しく整理しています。


自己破産の申請に必要な書類

自己破産の申立てでは、裁判所書式に記入する書類と、その内容を裏付ける添付資料を提出します。どの書類が必要かは申立先裁判所や本人の事情により変わりますが、典型的には次のような書類を準備します。

区分 主な書類 役割
申立書類 破産手続開始・免責許可申立書 裁判所に自己破産と免責を求める基本書類です。
事情説明 陳述書、報告書、事情説明書 借金が増えた経緯、現在の生活、免責に関する事情を説明します。
債権者関係 債権者一覧表、請求書、契約書、訴状、判決、差押関係資料 誰にいくら債務があるかを漏れなく整理します。
財産関係 財産目録、通帳コピー、保険、車、不動産、退職金、相続資料 換価対象財産や自由財産の有無を確認します。
家計・収入関係 家計収支表、給与明細、源泉徴収票、課税証明書、同居家族の収入資料 支払不能と生活再建の見通しを説明します。
本人・住まい関係 住民票、戸籍、賃貸借契約書、家賃資料、公共料金資料 本人確認、世帯、居住状況、生活費を確認します。

必要書類は、申立書類だけをそろえても足りません。たとえば、債権者一覧表に記載した債権者、財産目録に記載した財産、家計収支表に書いた収入・支出は、通帳、明細、証明書と整合している必要があります。具体的な取得先や対象期間は、自己破産の必要書類一覧で確認してください。

書類は全国一律の固定リストではありません

裁判所の書式や必要書類は地域や事件類型で異なります。同時廃止を想定していても、財産、浪費、事業、使途不明金、債権者漏れがある場合には、追加資料や管財事件の準備が必要になることがあります。


自己破産を申請する流れ

自己破産の申立ては、いきなり申立書を書いて裁判所へ持っていく手続ではありません。通常は、債務や家計を整理し、必要書類を集め、申立書類を作成したうえで、裁判所に提出します。

  1. 弁護士相談又は本人による方針確認を行う。
  2. 債権者、残高、収入、財産、家計、保証人を整理する。
  3. 弁護士に依頼する場合は、受任通知を送り、債権者対応を集約する。
  4. 債権調査、通帳、給与資料、保険、退職金、車、不動産などの資料を集める。
  5. 陳述書、債権者一覧表、財産目録、家計収支表などを作成する。
  6. 裁判所費用や管財予納金の見通しを確認する。
  7. 管轄裁判所へ申立書類を提出する。
  8. 裁判所から補正や追加資料の指示があれば対応する。
  9. 破産手続開始決定が出て、同時廃止又は管財事件に分かれる。
  10. 免責審尋、債権者集会、管財人調査などを経て、免責許可決定・確定を目指す。

申立てから免責確定までの期間は、同時廃止か管財事件か、補正の有無、書類の整い方、財産や免責調査の内容により変わります。期間の目安は、自己破産の期間で確認してください。


自己破産の申請方法は弁護士依頼・司法書士書類作成・本人申立てに分かれます

自己破産は、弁護士へ依頼して申し立てる方法、司法書士に書類作成を依頼する方法、本人が自分で申し立てる方法があります。どの方法を選ぶかにより、債権者対応、裁判所対応、管財事件になった場合の負担が大きく変わります。

方法 できること 注意点 向きやすいケース
弁護士へ依頼 申立書類作成、債権者対応、裁判所対応、管財人対応を依頼できます。 弁護士費用が必要です。ただし、分割払いや法テラス利用を検討できることがあります。 債権者が多い、財産がある、事業経験がある、免責不許可事由がある、管財事件が見込まれる場合
司法書士に書類作成を依頼 裁判所提出書類の作成支援を受けられる場合があります。 地方裁判所の破産手続で弁護士のように代理人として対応するものではありません。 書類作成の補助を受けたいが、代理人対応までは依頼しない場合
本人申立て 本人が書類を作成し、裁判所に提出します。 督促対応、債権調査、補正、裁判所面接、管財事件対応を自分で行う負担があります。 債権者・財産・家計が比較的単純で、裁判所対応を自分で行える場合

本人申立てができるかどうかは、単に書類を書けるかだけでは判断できません。債権者漏れ、財産、偏った返済、免責不許可事由、裁判所の補正、管財事件への移行に対応できるかが重要です。本人申立ての詳しいリスクは、自己破産は自分でできる?本人申立ての費用・流れ・失敗リスクで確認してください。


自己破産の申請費用は裁判所費用と専門家費用に分けて考えます

自己破産の費用は、裁判所に納める費用と、弁護士などへ依頼する場合の専門家費用に分けて考えます。裁判所費用には、申立手数料にあたる収入印紙、連絡用の郵便切手、官報公告費、予納金があります。管財事件では、破産管財人の報酬に充てる引継予納金が必要になることがあります。

費用の種類 支払先 内容 注意点
収入印紙 裁判所 破産手続開始申立て、免責許可申立ての手数料です。 個人の自己破産では合計1,500円程度が基本ですが、申立内容により確認が必要です。
郵便切手 裁判所 裁判所から債権者などへ通知するための郵便料です。 金額や内訳は裁判所・債権者数で変わります。
官報公告費・予納金 裁判所 公告や手続運営のために納める費用です。 同時廃止と管財事件で金額が変わります。
引継予納金 管財人側 管財事件で破産管財人の報酬等に充てられます。 少額管財・通常管財で大きく変わります。
弁護士費用 弁護士 相談、受任通知、申立書類作成、裁判所対応などの費用です。 分割払いや法テラスを検討できる場合があります。

費用は裁判所や事件類型によって差が出ます。特に、同時廃止で進むか、管財事件になるかで負担が大きく変わります。詳しい費用の考え方は、自己破産の費用相場、裁判所費用は自己破産の裁判所費用・予納金を確認してください。

費用だけで本人申立てを選ぶ前に確認してください

本人申立ては専門家費用を抑えられる一方、管財事件になった場合の予納金、補正対応、裁判所への出頭、書類不備による遅れなどで負担が増えることがあります。費用だけでなく、手続全体の負担とリスクを比較することが大切です。


自己破産の申立書に書く内容

自己破産の申立書には、本人の基本情報、債務の状況、財産、収入、家計、破産に至った事情などを記載します。申立書だけで詳細をすべて説明するのではなく、陳述書、債権者一覧表、財産目録、家計収支表、添付資料と合わせて、裁判所が全体を確認します。

書く内容 確認されるポイント 関連書類
本人情報 氏名、住所、職業、家族構成、同居者 住民票、戸籍、賃貸借契約書
債務の状況 債権者名、残高、保証人、訴訟・差押えの有無 債権者一覧表、請求書、判決、差押命令
財産 預貯金、保険、車、不動産、退職金、相続、現金 財産目録、通帳、証明書、査定書
収入・家計 給与、年金、同居家族の収入、生活費、支払不能の状況 給与明細、源泉徴収票、家計収支表
借入れの経緯 借金が増えた理由、浪費・ギャンブル・投資・病気・失業など 陳述書、通帳、カード明細
免責に関する事情 免責不許可事由の有無、反省、改善、今後の生活再建 陳述書、反省文、家計資料

申立書の記載内容は、他の書類と矛盾しないことが重要です。借金の経緯は自己破産の陳述書、債権者の整理は債権者一覧表の書き方、家計は家計簿の書き方をあわせて確認してください。


自己破産を申請した後の裁判所対応

裁判所へ申立書類を提出すると、裁判所が内容を確認します。書類が受け付けられたとしても、直ちに破産手続開始決定や免責許可が出るわけではありません。裁判所から補正や追加資料の提出を求められることがあります。

申立後の対応 内容 注意点
受付・形式確認 申立書、費用、添付資料がそろっているかを確認します。 不足があると補正や追加提出が必要です。
補正・追加資料 通帳、財産、家計、債権者、陳述内容について説明を求められます。 期限内に対応しないと手続が進みにくくなります。
裁判所面接・審尋 裁判官や書記官から事情を確認されることがあります。 弁護士依頼時の運用は裁判所により異なります。
開始決定 破産手続を開始する決定が出ます。 この段階で借金が免責されるわけではありません。
事件類型の分岐 同時廃止、少額管財、通常管財などに分かれます。 財産、免責調査、事業、偏頗弁済などにより変わります。
免責手続 免責審尋、債権者意見申述期間、免責許可決定、確定へ進みます。 免責不許可事由がある場合は慎重な対応が必要です。

同時廃止で進むか、管財事件になるかは、自己破産の費用や期間に大きく関係します。事件類型については、自己破産の同時廃止自己破産の管財事件、東京地裁の少額管財については自己破産の少額管財を確認してください。


自己破産を申請する前後にしてはいけないこと

自己破産の申立て前後は、債権者平等、財産の保全、正確な説明が重要です。借金を早くなくしたい、家族に迷惑をかけたくない、カードを止められる前に使いたいと考えて行動すると、かえって手続が複雑になることがあります。

  • 一部の債権者だけへ返済する:家族、友人、勤務先、保証人付き債務だけを優先して返すと、偏頗弁済として問題になることがあります。
  • 新たに借りる・カードを使う:返済できないことを分かって借入れやカード利用をすると、免責判断に影響するおそれがあります。
  • 財産を隠す・名義を変える:預金、保険、車、不動産、退職金、現金、相続財産を隠すと、管財事件や免責不許可のリスクが高まります。
  • 通帳や資料を処分する:裁判所や管財人が入出金を確認できず、追加説明や調査が必要になります。
  • 債権者を漏らす:家族・友人、税金、家賃、携帯料金、保証債務、債権譲渡後の債権者も整理が必要です。
受任通知後の返済には特に注意が必要です

最高裁平成24年10月19日判決は、個人の債務者について、代理人弁護士が債権者一般に債務整理開始通知を送付した行為が、破産法上の「支払の停止」に当たると判断しました。申立て前であっても、弁護士に依頼して債務整理を開始した後の返済や財産処分は、後の破産手続で問題になることがあります。

財産隠しや債権者漏れのリスクは、自己破産で財産隠し・債権者漏れをした場合で詳しく解説しています。


自己破産の申立てを取り下げることはできるか

自己破産を申請した後に「やはり取り下げたい」と思うことがあります。しかし、申立てはいつでも自由に撤回できるものではありません。破産法では、破産手続開始の申立てを取り下げることができるのは、原則として破産手続開始決定前に限られます。また、一定の保全処分などがされた後は、開始決定前でも裁判所の許可が必要になります。

そのため、申立て前には、任意整理や個人再生で解決できないか、財産や保証人への影響を理解しているか、家族・勤務先・事業への影響を整理できているかを確認しておく必要があります。

段階 取下げの考え方 注意点
弁護士相談前 方針変更は可能です。 督促や差押えの状況を確認します。
受任通知後・申立前 方針変更は検討できます。 債権者の督促再開、信用情報、費用精算に注意します。
申立後・開始決定前 取下げを検討できる場合があります。 保全処分などがあると裁判所の許可が必要になることがあります。
開始決定後 申立ての取下げはできません。 手続の中で免責、廃止、終結などの対応を検討します。

取下げを考える場合でも、自己判断で債権者へ返済を再開したり、財産を処分したりする前に、現在の手続段階と影響を確認してください。


本人申立てで自己破産を申請する場合の注意点

本人申立ては、法律上不可能ではありません。もっとも、本人申立てでは、弁護士の受任通知による債権者対応、申立書類の作成、裁判所からの補正対応、出頭、管財人対応を自分で行う必要があります。

本人申立てでは、次のような点でつまずきやすくなります。

つまずきやすい点 具体例 影響
債権者の漏れ 家族・友人、保証債務、債権譲渡後の請求、税金、携帯料金を忘れる 通知漏れ、免責の範囲、後日の請求に影響することがあります。
財産資料の不足 保険、退職金、車、不動産、相続、ネット銀行を確認していない 補正、管財事件への移行、免責判断に影響します。
家計の説明不足 現金引出し、カード利用、家族への送金を説明できない 追加資料や面接で詳しく確認されることがあります。
管財事件対応 管財人面談、郵便物転送、財産換価、債権者集会に対応が必要 費用と期間の負担が増えます。
免責不許可事由 浪費、ギャンブル、偏頗弁済、虚偽説明がある 裁量免責に向けた説明が重要になります。

本人申立てを検討する場合は、少なくとも必要書類、債権者一覧表、財産目録、家計収支表、免責不許可事由の有無を先に確認しましょう。少しでも複雑な事情がある場合は、申立て前に専門家へ相談することをおすすめします。


自己破産の申請方法に関するよくある質問

自己破産はどこで申請しますか?

原則として、本人の住所地などを管轄する地方裁判所に申し立てます。本庁か支部か、窓口提出か郵送対応か、必要な郵便切手や予納金は裁判所ごとに確認が必要です。

自己破産は市役所や区役所で申請できますか?

市役所や区役所に自己破産を申請する手続ではありません。自己破産は裁判所に対する破産手続開始・免責許可の申立てです。住民票や課税証明書など、必要書類の取得で役所を利用することはあります。

自己破産の申請に必要な費用はいくらですか?

裁判所費用として収入印紙、郵便切手、官報公告費、予納金が必要です。管財事件では引継予納金が必要になることがあります。弁護士に依頼する場合は別途弁護士費用がかかります。金額は裁判所や事件類型で変わるため、事前に確認してください。

自己破産は自分で申請できますか?

本人申立ては法律上可能です。ただし、債権者対応、申立書類の作成、補正、裁判所への出頭、管財事件への対応を自分で行う必要があります。財産、事業、保証人、免責不許可事由がある場合は、弁護士への相談が特に重要です。

自己破産の申立書はどこでもらえますか?

申立先の裁判所のウェブサイトや窓口で書式を確認できることがあります。ただし、裁判所ごとに書式や添付資料が異なる場合があります。弁護士に依頼する場合は、本人の資料と説明をもとに弁護士が作成することが多いです。

申請すればすぐに督促は止まりますか?

弁護士に依頼した場合は、受任通知により貸金業者から本人への直接の督促が止まるのが通常です。本人申立てでは、弁護士の受任通知がないため、申立て前後の債権者対応を自分で行う必要があります。

申請後いつ破産手続開始決定が出ますか?

申立て後、裁判所が書類や費用、破産原因、事件類型を確認します。補正や追加資料がなければ比較的早く進むこともありますが、事案や裁判所によって異なります。開始決定が出ても、免責が確定するまでは手続が続きます。

申請後に書類の不足が分かったらどうなりますか?

裁判所から補正や追加資料の提出を求められます。通帳、財産、債権者、家計、陳述内容の不足はよく問題になります。期限内に対応できるよう、申立前から資料を整理しておくことが大切です。

自己破産の申立てを取り下げることはできますか?

破産手続開始決定前であれば、取下げを検討できる場合があります。ただし、一定の保全処分などがある場合は裁判所の許可が必要になり、開始決定後は申立ての取下げはできません。方針変更は早めに相談してください。

申請したら必ず借金が免除されますか?

申立てをしただけで借金が免除されるわけではありません。免責許可決定が確定して初めて、対象となる借金の支払義務から解放されます。税金、養育費、一定の損害賠償など、免責されない債務が残ることもあります。


まとめ|自己破産の申請方法は申立先・書類・費用を先に整理しましょう

自己破産の申請は、法律上は裁判所への破産手続開始・免責許可の申立てです。申立先は、原則として住所地などを管轄する地方裁判所で、申立書、陳述書、債権者一覧表、財産目録、家計収支表、通帳や収入資料などをそろえて提出します。

  • 「申請」という検索語は、裁判所手続では「申立て」と理解すると整理しやすいです。
  • 申立先は住所地などを管轄する地方裁判所で、本庁・支部や必要書式を確認します。
  • 必要書類は、申立書類と添付資料に分け、債権者・財産・家計・借入れの経緯を正確に説明します。
  • 費用は、収入印紙、郵便切手、官報公告費、予納金、弁護士費用に分けて確認します。
  • 本人申立ても可能ですが、補正、出頭、管財事件、免責不許可事由への対応まで見通して判断します。

坂尾陽弁護士

自己破産の申立てで大切なのは、書式を埋めることだけではありません。債権者、財産、家計、借入れの経緯を隠さず整理し、裁判所に説明できる状態を作ることです。申立先や書類で迷った段階で、早めに相談して準備順を確認しましょう。

関連記事

自己破産の申請方法を確認した後は、流れ、必要書類、裁判所対応、費用、本人申立てのリスクもあわせて確認しておくと、申立準備を進めやすくなります。

自己破産の無料相談実施中!

  • 0円!法律相談は完全無料
  • 24時間365日受付/土日祝日夜間も対応
  • 簡単な電話相談やWEB面談も可能

0120-163-041

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です